グレードレース

【岸和田競輪 第76回高松宮記念杯競輪GⅠ】大先輩に捧げる弔い星。南修二「感謝しかない」

2025/06/22

岸和田競輪場の「高松宮記念杯競輪(GI)」が22日に最終日を迎えた。9Rの特別優秀で1着の地元・南修二に話を聞いた。

 灼熱の岸和田で、地元・南修二の執念が光った。

 

昨日の準決勝、南は4着で決勝への切符を逃した。迎えた最終日は単騎の戦い。先手ラインにスイッチすると、バックで和田真久留-岩本俊介の3番手から自力を発動し、捲り切った。力強い走りだった。

 

「緩むタイミングがあると思ったし、岩本(俊介)君が車間を空けたタイミングを逆手に取って行った。まだまだ底上げが必要。(古性優作や脇本らと)脚力差を感じるけど、そうも言っていられないので」と白星締めも笑顔はない。

 

開催中、大阪勢に届いた地元OB・郡山久二さんの訃報。南は「本当に感謝しかないです。郡山さんはあまり語る方ではないし、僕らは背中を見てやってきた」と言葉を詰まらせる。

 

 大先輩に捧げる弔い星。誰かを思って、誰かのために戦う人間の底力はすごい。南がそれを証明してくれた。

新着コラム

コラム一覧